電磁石を製作し,発電の大変さを学ぶ: 子ども科学探検隊
小学生を対象とした電磁石製作・発電体験が8月7日,13時より開催され,16名の小学生参加者ならびに保護者が来場しました.
はじめに大津 稔 助手による,電気とそれが生み出すエネルギーを結びつける概念 (導体と絶縁体,電圧,電流,電力) と単位(ボルト,アンペア,ワット)に関する説明が行われ,その後に製作に取り掛かりました. 磁石が持つ鉄などの金属を引き寄せることのできる磁力は,電流と密接に関係します. その性質を利用し,芯の周りを導線で巻き,そこに電池をつないで電流を流せるようにしたものが電磁石となります. 今回は磁力が強くなるように鉄芯を用いて,エナメル線を約100回巻いていただきました. 完成した電磁石に方位磁針を近づけたり砂鉄に近づけたりすることで,磁石を作ることができたことに,驚いている様子でした. 電磁石によって電気から磁「力」を生み出す様子を体験した後に,その力を「回転」に変えたモーターを製作しました. 難しい工程に対しては,サイエンスコミュニケーターとしての学生会がサポートし,全員完成させることができました.
モーターの回転軸を回転させると,電気を取り出すことができます. 最後に手回し発電機やバイク発電機を用いて,電球を点灯させたり,鉄道模型が動かしたりして,実際に発電がなされることと,その安定供給の難しさを体感していただき,盛況のうちに本イベントを終えることができました.
本イベントは神奈川県青少年科学体験活動推進協議会の主催による「子ども科学探検隊」の一環として実施されました. 子ども科学探検隊は神奈川県在住もしくは在学の4-6年生を隊員とし,5月から概ね半年かけて各施設を巡り,科学の不思議さを体験していただく活動となっております.